看護学校を卒業して27年が経とうとしています。
当時担任だったS先生が、今年退官を迎えられ、
そのお祝いと称して同窓会がありました。
公立の看護専門学校で、一人も途中でやめることなく3年間一緒に頑張った仲間38名。
そのうち18名が集まりました。
看護学校の募集自体が、全国対象だったので、北は青森から鹿児島までの仲間。
今日は福島や熊本にいる友人もこの日に合わせて集合しました。
第一印象
みんな全然変わってない!!
20年以上経っているんですから、『そんなことあるわけないでしょう』と思いますよね。
自分も一緒に年をとっているから?
とにかく、みんなあの当時のまま。
『あの先生よく怒ってたよね』
『実習は本当に辛かったよね』
『みんなで泣きながらよく話し合いしたよね』
そんな中で、S先生が
『あのときは、みんなよくがんばりましたよね。少々怒られても負けずに次へと向かっていって。
でもこの10年位前から生徒の様子が変わってきて、ちょっと怒ると次の日から学校に来なくなっちゃう。
そして親が電話をしてくる。だから、ほめてほめて指導する時代なのよね』
他の新人の指導にあたっている友人も
『私なんか、新卒に、毎日頑張ってきて偉いね、よく体調管理できてるね、なんて、とにかくメンタルが保てるように、そればかりだよ』と。
自分たちは変わっていないけれど、時代は随分変わったものだなと、そもそもそんな状態で人のお手伝いができるのか?とか思ってしまいました。
もちろん、今の若い方が全員、というわけではないでしょうけれどね。
苦楽を一緒に分かち合ってきた仲間に
自分の病歴のことをカミングアウトしようかと、ギリギリまで迷って参加し、
言っちゃおうかな、と傾いたときに、
『少し前に亡くなった看護学校の先生、実は乳がんだったんですって』と耳に入り、
少し動揺して、結局その場では自分のことは話さないことにしました。
確か一回りくらい年上の先生で、亡くなったのがおととしの、ちょうど私が抗がん剤治療中だったと思う。
どんなタイプでどんな治療をされていたのかなど全くわからず、
とにかくそれだけはちょっとショックでした。
次は5年後にみんなで旅行を企画しましょう、とのこと。
その時は、みんなに明るく自分のことを話したいなと思いました。
誰も未来のことはわからない。
今と同じように元気でいる自分を想像しておきます。